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郡上おどりと下駄づくり|REPORT vol.11-1

〜楽しむ郡上と美味しい郡上 郡上の山と里の特別プレートランチ付き〜

>>>後編はこちら 

「郡上おどり文化講習」REPORT vol.11-2


◉拝殿仕様の「もうひとつのdaidokoro」

先週末開催しました、『楽しい郡上と美味しい郡上』にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!


初開催となった会場のもうひとつのdaidokoroには郡上おどりに欠かすことができない"キリコ灯籠" が吊り下げられ、拝殿が模されました。参加者に加えて、神仏やご先祖様?!とともに、踊り、唄い、食べ、寄り集う”御縁日”となりました^^!



開場の10時半から振る舞い酒を嗜み、鹿肉のケーゼなどの江戸蔵土産を召し上がるなど・・・スタートから気分上々でした。






午前スタートの1日企画という初めての試みでしたが、「1日を通して、郡上のかっこよさが詰まった企画に触れられて感動しました!」という声や、「長時間なので飽きるかなあ〜と思いましたが、よかったです!」と言った感想、「下駄づくりもランチも踊りも、すべてが一本で繋がっているのを実感しました!」などといった嬉しいコメントまでいただき、ホッと一安心しております。


それでは、「郡上のクラフト」、「郡上のフード」、「郡上のダンス」という郡上のタカラの3本仕立てでお届けした蔵開きを振り返ってみましょう!



◉郡上のクラフト 〜世界にひとつだけの下駄づくり〜


唄い、踊る井上さんの登場によって、本日の郡上藩江戸蔵屋敷が開幕しました!




まずは、郡上藩江戸蔵屋敷の定番企画、郡上の下駄職人であり、「郡上木履」代表の諸橋有斗さんによる「下駄の鼻緒づくりワークショップ」を行いました!定番とはいえ、今回の下駄は特別仕様!!


なんと、郡上藩江戸蔵屋敷のロゴの焼印が押されていおります!リピーターも多い江戸蔵屋敷、ほとんどの人がこの刻印付きの下駄を選んでくださったみたいです。いや、これはスタッフも欲しくなる仕様です。




早速鼻緒も選んでしまいましょう。郡上本染、郡上捺染、シルクスクリーンなどといった郡上の地場産業とコラボしたもの、こぎん刺しやさおり織りといった伝統技法を使った緻密な柄のもの、リバティプリントや有松絞りといった、カラフルで女性たちに人気な柄など、100種類以上の鼻緒を持ってきてもらいました。




「去年も下駄の会に一人で来てました。今日は、友達を連れてきました。」

どこかでお見かけした方かと思えば、昨年も下駄づくりに来られてた方でした。これまでの私だと、下駄の新調って毎年必要なものなのか?と思ってしまうところですが、そうさせないのが「郡上木履」さんの踊り下駄。日本中探し周っても手に入らないような鼻緒がたくさんありますからね。


「小ぎんざしの鼻緒が欲しいなと思って。去年は違う柄だったんで」


無事にお目当てのものが得られたようで、良かったです。


参加者は30名を超えて満員御礼です。諸橋さんの奥様にも駆けつけていただき、鼻緒づけのワークショップが始まりました。


左を右に、右のを左に!ぎゅーっと引っ張りながら。


左の紐を下にくぐらせて・・・・



「難しい・・・」と眉間にしわが寄りがちな鼻緒づけ作業も、今回は「楽しいー!」と声が漏れていたほどでした。これまでの会と比較して、同じテーブルの人たちとひっきりなしにお話されていたので、それがよかったのかもしれませんね。


右手の先端の根元を探ってください。





あれ?皆さん汗かいてませんか?笑

「普段あまり使わない筋肉を使ってます。胸筋とか(笑) 」

サイズによって紐を結ぶ場所が変わります。お気をつけて。


そろそろ完成に近づいてきました。サイズを見るために試し履きを始める方が続々と出てきましたよ。手作りの下駄、いかがですか?





「はき心地は最高です!乾いた音が気持ちいですね!」


この下駄の音が、踊りの場の空気を清め、邪気を祓うのです。もう、踊る時間まで待ちきれず、足がリズムに乗っている人もいましたよ。もう少しで完成ですから、頑張ってくださいね〜!


さて、金槌で金具を打っていよいよ、完成です!今回も色とりどりの下駄が並んでとっても華やかになりました。





下駄の鼻緒すげ、いかがでしたでしょうか?


「いつもやらない結び方なので、本当に難しかったかと思いますが、安心して履いてもらって大丈夫です。」

と講師の諸橋さんからのお墨付きもいただきました。鼻緒の緩い、キツイというのはまた外して調整もできるそうです。ちなみに、郡上木履さんののお店に持っていけば無料で調整してくださるそうなので、ぜひ、夏は踊りに郡上にいらしてくださいね!




◉ 郡上の山と里の恵み 特別プレートランチ


皆さんが下駄を作っている間、キッチンはランチプレートの準備で大忙し!今回は郡上藩江戸蔵屋敷初めて、郡上の素材を使ったご飯を企画させていただくことになっておりました。メニューを共に考え、調理を担当してくださるのは、開場にもなっている「もうひとつのdaidokoro」さんのスタッフの皆さま方。企画の段階からとても親身になって考えてくださいました。素敵なプレートになるに違いない!と、みている誰もが確信してしまう、ワクワクする調理風景でした。







こちらが、郡上の農家さんから知れたお野菜をつかった「郡上の山と里の恵み 特別プレートランチ」です!特性の寿司下駄に乗って、配膳されてきました。



(上段左から右)

・ 皮肝ミックス鶏ちゃん

・ 鹿肉ローストの握りにわさび添え茹でインゲンの握り

・ むきトマトの握り

・ 伏見甘長炙りの握り

・ ナスの煮浸し握り

・ 出汁巻卵


(下段左から右)

・ 黒米巻物に玉ねぎとパクチー添え

・ 蒸しジャガイモの軍艦巻き

・ キュウリの軍艦巻き

・ 炙り人参の握り

・ ズッキーニの天ぷら握り

・ つまサラダ


(別皿)

・ 粕漬け

・ 郡上味噌の味噌汁



ランチの内容を詳しくみていきましょう!



◆ お野菜とお米

右がパンダ設計楽団、郡上石徹白に移住。

左てんち農園。年間60品目の野菜を作ってらっしゃいます。


ほとんどお野菜だけで仕上げてもらったプレート。一つだけ、鹿肉をローストしています。右端に、鶏ちゃんという鳥の乾きもを小皿で載せています。お野菜は、郡上の「てんち農園」さん、「与久呂農園」さんから仕入れたもの(トマト以外)。有機栽培、もしくは無肥料無農薬栽培で育ったこだわりのお野菜です。


お米には、お寿司に合うさっぱりとした食味のある岐阜のブランド米「ハツシモ」を使用しています。こちらも、郡上で自然栽培のお米を育てている「パンダ設計楽団」さんから分けていただきました。



◆ 鶏ちゃん


「鶏ちゃん」は郡上のB級グルメで鶏の親鳥の皮と肝をミックスしたもの。「郡上味噌」とキャベツで炒めて食べるのがメジャーなのですが、今回は郡上八幡のある小料理屋さんで伝えられてい、塩胡椒とにんにくとネギと一緒に食べるレシピでご用意いたしました!郡上に来るとよく見かける料理ですが、お店や家庭によって食べ方が違うので色々食べ比べてみてくださいね。



◆ 鹿肉

唯一のお肉は、鹿肉です。「猪鹿庁」という狩猟をしている団体のハンターが狩ってきたものを捌いてきてもらいました。いかに早く、新鮮な状態で裁けるかが臭みをつけさせない方法です。これまで食べた鹿肉と比べてどうでしょうか?



◆ 粕漬け

お漬物は、「平野醸造」という酒屋さんが、お酒を作るときに出る酒粕で漬けられたもの。酒屋さんのある郡上市大和町は古今伝授を京都より繋いできた場所なので、このお漬物は「古今伝授の粕漬け」と名付けられています。「この粕漬けが来たらご飯3倍はいける!」と言われる名物のお漬物です。

みんなで合唱。いただきます!

拍手まで出ました!


◆ 郡上割り箸

「郡上割ばし」さんがつくる、郡上の間伐材で作った杉の木のお箸。割り箸というと、日本ではいまだに“資源の無駄遣い”と指摘されることもありますが、こちらは間伐材を切って、森林を育てることにつながげられています。お箸袋のメッセージがとても素敵です。


◆ 寿司下駄

こちらは、先ほど講師をしてくださった「郡上木履」の諸橋さんに作ってもらったもの。みなさんが今日鼻緒をすげられた下駄と同じヒノキを使用しています。


◆ 朴葉

お寿司の下に敷いてある朴葉は、朴木になる葉っぱ。非常に大振りで、香りが高いのが特徴で、郡上ではこれに炊き込みご飯のようなものを包む「朴葉飯」が郷土料理になっています。いい香りがご飯に移ってとても上品になります。お皿としても使えますが、包んでおにぎりのように持っていくといった使い方もできる優れものです。今回は、井上さんが採取してくださいました!


お料理などの説明はこのあたりにして、みなさん、手を合わせてください。

いただきます!





途中で、シェフの石澤(こくざわ)さんにマイクをとっていただきました。



今回は、「江戸前寿司」というイメージがあったので、それなりの形を作らなくてはいけないと、相当調べました。でもやっぱり、見た目が地味だと喜ばせられないかなと思ったり、味も様々ないといけないなと思って、食材の元々の味を生かしながら、調味料と合わせて、今回の形になりました。

インスタ映えのするものなら、簡単だったと語る石澤さん。挑戦したこともないスタイルに、しかも郡上の限られた食材を使ってこんなに素敵なプレートランチに仕立ててくださり、開場にいた誰もが感動と興奮の渦に巻き込まれました。本当にありがとうございました!













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